水槽に広がる青緑色の藍藻に、多くのアクアリストが頭を悩ませています。この厄介な藍藻の駆除方法として、魚病薬であるグリーンFゴールドの使用を検討する方もいるかもしれません。
結論から言いますと、グリーンFゴールド(特に顆粒タイプ)は、藍藻(シアノバクテリア)に対して駆除の効果が期待できます。しかし、これは強力な薬剤であり、その使用には細心の注意が必要です。
なぜなら、藍藻は厳密にはコケではなく細菌の仲間であり、グリーンFゴールドの成分が細菌に作用するために駆除が可能となるからです。ただ、この作用は藍藻だけでなく、水槽内のろ過バクテリアや一部の水草にも影響を与える可能性があり、安全性に配慮した使い方が求められます。
そのため、多くの場合、オキシドールやフィトンギットといった他の対策を試した後の「最後の手段」として位置づけられています。
この記事では、グリーンFゴールドを用いた藍藻の駆除方法について、具体的な使い方から、生体や水草への影響、さらには根本的な駆除と再発防止策まで、詳しく解説していきます。失敗や後悔を避けるためにも、正しい知識を身につけてから使用を判断しましょう。
- グリーンFゴールドが藍藻に効く仕組み
- 具体的な使用量や手順、注意点
- 魚や水草など水槽環境へのリスク
- 藍藻を根本から再発させない予防策
グリーンFゴールドで藍藻は駆除できる?効果と使い方を解説

この章では、水槽の厄介者である藍藻に対し、魚病薬のグリーンFゴールドがなぜ効果的なのか、その仕組みや実際の使用例、オキシドールなど他の対策との違い、そして最も重要な正しい使い方、さらに顆粒タイプと液体タイプどちらを使用するばよいかなどを踏まえながら詳しく解説します。
藍藻とは?見た目の特徴とコケとの違い
水槽で発生する藍藻は、一般的なコケ(藻類)ではなく、「シアノバクテリア」という光合成を行う細菌の一種です。
このため、見た目が似ていても、ヤマトヌマエビやオトシンクルスといったコケ取り生体は、ほとんど食べてくれません。
特徴としては、水槽の底砂や水草、流木などに「ドロッとした青緑色(濃い緑色)の膜」のように張り付きます。手で触れるとシート状に簡単に剥がれますが、独特の強いカビ臭さや生臭いニオイを放つのも大きな違いです。
コケが糸状や斑点状で除去しにくいものが多いのに対し、藍藻はシート状に広がる傾向があります。この「細菌である」という点が、後の駆除方法(薬剤の選択)において非常に重要になります。
グリーンFゴールドの成分と作用の仕組み
グリーンFゴールド(特に顆粒タイプ)が藍藻に効果を発揮するのは、その主成分が細菌に対して抗菌作用を持つためです。
ニチドウの公式サイトなどの情報によれば、グリーンFゴールド顆粒には「スルファメラジンナトリウム」という合成抗菌剤(サルファ剤)が含まれているとされています。
前述の通り、藍藻はシアノバクテリアという細菌の仲間です。このため、抗菌成分が藍藻の増殖を抑制し、死滅させる効果が期待できると考えられています。
本来は魚の尾ぐされ病などの細菌性疾病を治療するための魚病薬ですが、アクアリウムの世界では古くから藍藻駆除の方法として知られてきました。薬剤が水槽内に行き渡ることで、目に見える藍藻だけでなく、フィルターや底砂内部に潜む原因菌にもアプローチできる可能性があります。
藍藻にグリーンFゴールドは効果がある?実際の除去事例
データベースにある複数の実例からも分かる通り、グリーンFゴールド顆粒を使用した藍藻駆除は、高い効果が期待できる方法です。
多くの場合、規定量(あるいはそれよりやや少なめ)を投入後、24時間程度で藍藻が赤っぽく変色したり、ドロッとした質感が消えたりといった変化が見られます。
データベースの事例では、90cm水槽(約160L)に対して4gを投入し、15時間から24時間後に8割以上の大量換水を行ったところ、藍藻が消滅したと報告されています。投入後2~3時間で藍藻が赤く変色し始め、24時間後にはドロッとした見た目がなくなったとのことです。
このように、適切な手順を踏めば、リセットを余儀なくされるような深刻な状況からでも、水槽を回復させられる可能性があります。ただし、これはあくまで薬剤による対処であり、後述するリスクも伴います。
オキシドールやフィトンギットとの違い
藍藻対策にはオキシドールやフィトンギットも用いられますが、グリーンFゴールドとは作用の仕方や得意な状況が異なります。
グリーンFゴールド(顆粒)が水槽全体に抗菌剤を行き渡らせて細菌を叩くのに対し、オキシドールやフィトンギットは局所的な対策に用いられることが多いです。
オキシドール(過酸化水素水)
オキシドールは、スポイトなどで藍藻に直接吹きかけて使用します。強い酸化作用によって藍藻を死滅させると考えられています。底床とガラスの間など、局所的に発生した場合に便利です。ただし、ソイルに直接かけるとソイルが砕けたり、入れすぎると生体や水草(特にモスやリシア、浮草)にダメージを与えたりするリスクがあります。水槽全体に広がった藍藻への対処は難しい側面があります。
フィトンギット・ゾル(ADA)
データベースによると、これは植物から抽出した成分が主体のゲル状添加剤とされています。オキシドールと同様に、スポイトで藍藻に直接乗せるようにして使います。局所的な駆除に向いており、木酢液に近い性質を持つという情報もあります。
したがって、藍藻が水槽の一部にだけ発生している初期段階ではオキシドールなどで対応し、水槽全体に蔓延してしまった場合の最終手段としてグリーンFゴールドを検討する、という使い分けが一般的です。
効果的な使用方法とおすすめの使い方(量・期間・手順)
グリーンFゴールド顆粒で藍藻を駆除する場合、最も重要なのは「規定量(またはやや少なめ)を守り、短期間(24時間目安)で大量換水する」ことです。
薬剤を長時間水槽内に留めると、藍藻だけでなく、生体や水草、ろ過バクテリアへのダメージが深刻になる恐れがあるためです。
データベースの事例を参考に、一般的な手順を以下に示します。
- 準備:まず、可能であれば藍藻をホースなどで物理的に吸い出します。活性炭などの吸着ろ材が入っている場合は、先に取り出しておきます。
- 薬剤の溶解:規定量を確認します(例:90cm水槽(実水量約120L~160L)で4g~5g)。この際、水量計算はレイアウト素材や底砂の分を考慮し、実際の水量に合わせて調整するのが安全です。薬剤を別容器の飼育水でよく溶かします。粉末のまま入れると溶け残る可能性があります。
- 投入:溶かした薬剤を水槽にゆっくりと投入します。水はかなり黄色く着色されます。
- 待機:フィルターは止めずに稼働させたまま(フィルター内の藍藻も駆除するため)、24時間待ちます。
- 大量換水:24時間後、必ず8割以上の大量換水を行います。このとき、水槽の水温と新しく注水する水の水温を合わせることに細心の注意を払ってください。
この手順はあくまで一例であり、水槽の状況によって調整が必要ですが、特に「24時間後の大量換水」は必須の作業と考えられます。
グリーンFゴールド液体タイプと顆粒タイプの違い
藍藻駆除に「グリーンFゴールド」として言及される場合、一般的に「顆粒タイプ」を指します。「液体タイプ」は成分が異なり、藍藻駆除には適していないと考えられています。
グリーンFゴールドには「顆粒」と「リキッド(液体)」の2種類があります。顆粒タイプは前述の通りスルファメラジンナトリウムを主成分の一つとし、細菌に作用するとされています。
一方、液体タイプ(グリーンFゴールドリキッドなど)は、オキソリン酸などを主成分とする製品が多く、これらは藍藻(シアノバクテリア)への効果が薄い、あるいは無いとされています。
藍藻駆除を目的とする場合は、必ず「顆粒タイプ」であることを確認してから購入・使用してください。名前が似ているため、購入時に間違えないよう注意が必要です。

グリーンFゴールド使用時の注意点とリスク

この章では、グリーンFゴールドを藍藻駆除に用いる際の重大なリスクと注意点に焦点を当てます。強力な薬剤であるため、大切な魚やエビ、水草にどのような影響が出るのか、また使用中に絶対にやってはいけないことや、安全な代替方法について詳しく解説します。
魚・エビ・水草に与える影響は?
グリーンFゴールド顆粒は、藍藻以外の生体や水草、特に水槽の生態系を支えるろ過バクテリアにも悪影響を与えるリスクがあります。
主成分の抗菌剤は、藍藻(細菌)だけでなく、有益なろ過バクテリア(ニトロソモナス、ニトロバクターなど)にもダメージを与える可能性があるためです。
魚・エビへの影響
データベースの事例では、グーラミィ、コリドラス、クラウンローチ、ヤマトヌマエビは無事だったとされています。しかし、別の事例では、使用後にエビが数匹死んでしまったという追記もあります。特に薬品に敏感とされるエビ類や、オトシンクルス、プレコなどのナマズ類は影響を受けやすい可能性があるため、注意が必要です。
水草への影響
データベースでは、オランダプラントやハイグロフィラには被害がなかったものの、「浮草(アマゾンフロッグピット)」は根が溶けるなど大きなダメージを受け、増えなくなったと報告されています。また、ロタラ系も一部溶けたとの記述があります。ウィローモスやリシアなどのコケ類もダメージを受けやすいという情報もあります。
ろ過バクテリアへの影響
前述の通り、殺菌作用によりろ過バクテリアが減少し、水質が不安定になる(アンモニアや亜硝酸が検出される)リスクが考えられます。
したがって、使用は水槽環境への大きなダメージを覚悟の上で行う必要があり、可能であれば大切な生体や水草(特に浮草やモス類)は事前に避難させることが推奨されます。
使用中にやってはいけないこと(フィルター・照明・換水)
薬剤の使用中に最もやってはいけないことは、「薬剤を規定期間(24時間目安)以上放置すること」と「換水を怠ること」です。
薬剤を長時間放置すると、生体や水草、バクテリアへのダメージが取り返しのつかないことになるからです。
フィルターの稼働
フィルターは止めずに稼働させ続ける必要があります。データベースにも記載がある通り、フィルター内部やホース内に潜む藍藻も同時に駆除する必要があるためです。ただし、前述の通りバクテリアへのダメージは避けられません。
照明
照明については、藍藻が光合成細菌であるため、遮光(ブラックアウト)と併用する方が効果的という考え方もありますが、薬剤の効果自体に照明の有無が大きく影響するかは明確ではありません。データベースの事例では特に遮光には言及していません。
換水(最重要)
最も重要なのが換水です。データベースでは24時間後に80%以上の大量換水を推奨しています。薬剤の成分を水槽内から速やかに排出するために、これは必須の作業です。この作業を怠ると、水槽環境の崩壊につながる危険性があります。
他の薬剤(メチレンブルーなど)との併用は危険?
グリーンFゴールド顆粒と、メチレンブルーや他の魚病薬、コケ取り剤などを同時に併用することは絶対に避けるべきです。
薬剤同士が予期せぬ化学反応を起こしたり、それぞれの毒性が相乗的に高まったりして、生体や水草に深刻なダメージを与える危険性が非常に高いためです。
例えば、メチレンブルー液も殺菌作用を持つ薬剤ですが、対象とする菌種や作用機序が異なる場合があります。異なる種類の強力な薬剤を混ぜることは、水槽内の化学的バランスを著しく不安定にします。
もし他の薬剤を使用した直後であれば、活性炭などで薬剤を完全に除去し、十分な期間を空けてから次の薬剤を使用するなど、慎重な対応が求められます。
薬剤を使わずに安全に藍藻を抑える代替方法
グリーンFゴールドのような強力な薬剤を使う前に、より安全な代替方法を試す価値は十分にあります。
薬剤は即効性がありますが、水槽環境へのダメージが大きいため、まずは物理的な除去や環境改善で対応するのが基本です。
物理的な除去
藍藻は手で剥がれやすいため、水換えの際にホースでこまめに吸い出すことが最も安全で基本的な対策です。
オキシドールによる局所対処
前述の通り、発生箇所が限定的な場合は、オキシドールをスポイトで直接吹きかける方法が有効です。ただし、用量や対象(ソイルや特定水草)には注意が必要です。
生物兵器(ブラックモーリーなど)
データベースによると、ブラックモーリーが藍藻を食べると言われていますが、好んで食べるわけではなく、効果は限定的とされています。貝類(石巻貝など)の方がまだ効果が期待できるかもしれませんが、駆除できるほどの力はありません。予防程度と考えるのが妥当です。
環境改善(遮光)
データベースでは遮光(ブラックアウト)の効果は限定的という記述もありますが、一般的には数日間水槽を完全に暗くすることで、光合成を行う藍藻の活動を弱める方法も知られています。ただし、水草も弱るリスクがあります。
これらの方法は薬剤に比べて即効性はありませんが、水槽への負担は少ないです。藍藻の発生初期であれば、まずこれらの方法から試みることをお勧めします。
使用後の水換えとフィルター清掃のタイミング
薬剤使用後は、24時間を目安に8割以上の大量換水が必須です。フィルター清掃は、換水と同時に行うのではなく、水槽環境が落ち着いてから行う方が安全です。
理由は、薬剤の投入によって、ろ過バクテリアも大きなダメージを受けている可能性があるからです。このタイミングでフィルター(ろ材)を清掃すると、わずかに生き残ったバクテリアまで洗い流してしまい、ろ過機能が完全に停止してしまう恐れがあります。
水換え
前述の通り、24時間後に8割以上の水換えを行います。データベースの事例では、大量換水後も水の黄ばみが残ったとあります。この黄ばみは、薬剤の色素が流木やシリコンなどに沈着したもので、時間とともに薄れますが、気になる場合は高性能活性炭(ブラックホールなど)を使用すると効果的に除去できます。
フィルター清掃
ろ材の清掃(飼育水でのすすぎ洗いなど)は、大量換水から少なくとも1~2週間は空け、水質が安定し、ろ過機能が回復してきたことを確認してからにしましょう。ウールマットなどの物理ろ材が藍藻の死骸などで目詰まりしている場合は、交換が必要になることもあります。
使用後は「薬剤の速やかな排出」を最優先し、「ろ過バクテリアの温存」にも最大限配慮することが、水槽を早期に立て直す鍵となります。

藍藻を根本から防ぐ!再発防止のための水槽環境づくり

この章では、薬剤で一時的に藍藻を駆除した後、再び発生させないための根本的な予防策について解説します。藍藻が好む環境を知り、水流の確保、富栄養化の防止、照明時間の調整など、日々の管理で実践できる水槽環境づくりのコツを紹介します。
藍藻が発生する主な原因(水流不足・富栄養化・光過多)
藍藻が発生する主な原因は、「水流の淀み」「水の富栄養化」、そして「光」が組み合わさることです。
藍藻(シアノバクテリア)は、水が動かず酸素が不足しやすい場所や、水中の養分(リン酸や窒素)が過剰な環境を好んで増殖するためです。
水流不足
データベースにもあるように、水の流れが悪い場所(底床とガラスの間、石や流木の陰、水草が密生した場所)は藍藻の温床になりやすいです。水が淀むと酸素も不足しがちになり、藍藻が優位になります。
富栄養化
餌の与えすぎ、生体の過密飼育、水換え不足、フィルターの汚れなどによって、水中にリン酸や窒素(アンモニア、亜硝酸、硝酸塩)が蓄積すると、藍藻の栄養源となります。
光過多
藍藻は光合成を行うため、強すぎる照明や長すぎる点灯時間も増殖を後押しする要因となります。
これらの要因が揃うと、藍藻は爆発的に増殖しやすくなります。薬剤で駆除しても、これらの根本原因が解決されなければ再発のリスクは非常に高いままです。
照明時間と水換え頻度の見直しポイント
藍藻の再発防止には、照明時間の管理と定期的な水換えが不可欠です。
これらはそれぞれ、藍藻のエネルギー源(光)と栄養源(水中の養分)をコントロールする直接的な手段となるからです。
照明時間
水草水槽であっても、照明時間は1日8時間程度を目安にします。もし藍藻が発生しやすい傾向があるなら、6~7時間に短縮することも有効な対策です。また、照明器具が古くなり光の波長が変化している場合もコケや藍藻の原因になることがあるため、ランプの寿命も確認しましょう。
水換え頻度
水の富栄養化を防ぐため、定期的な水換えは基本中の基本です。例えば、週に1回、1/3程度の水換えを行うことで、水中の過剰な養分を排出し、水質を安定させることができます。水換えの際は、底砂の汚れも軽く吸い出すとより効果的です。
エアレーションと水流で酸素を保つコツ
水槽内の水流を改善し、酸素(溶存酸素)を十分に保つことは、藍藻の抑制に非常に効果的です。
藍藻は水流が淀み、酸素が不足しがちな環境を好むため、逆に水流があり酸素が豊富な環境は苦手とされています。
水流の確保
フィルターの排水口の向きを調整し、水槽全体に水が循環するように工夫します。水草のレイアウトが水の流れを妨げている場合は、トリミング(間引き)も必要です。水の淀む場所ができてしまう場合は、小型の水中ポンプやサーキュレーターを追加して、水流を補助するのも良い方法です。
エアレーション
特に夜間(照明消灯中)は、水草も光合成を停止し酸素を消費するため、水中の酸素が不足しがちになります。エアレーションを行うことで水中に酸素を供給し、さらに水面を波立たせることで空気中からの酸素の溶け込みを促進できます。これは藍藻だけでなく、生体やろ過バクテリアにとっても良い環境づくりにつながります。
底砂やレイアウトの清掃で予防する方法
藍藻の発生源となりやすい底砂やレイアウトの隙間を定期的に清掃することも、再発予防に役立ちます。
これらの場所には餌の残りカスや生体の排泄物が溜まりやすく、富栄養化や水の淀みの原因となり、藍藻の温床となるからです。
水換えの際にプロホースなどの底床クリーナーを使用して、底砂の表面や、特に藍藻が発生しやすかった場所(底床とガラスの間など)の汚れを吸い出します。石や流木の隙間も、スポイトなどで水を吹きかけて汚れを舞い上がらせ、吸い取ると良いでしょう。
ただし、底砂の奥深くまで掃除しすぎると、底床内の環境が急変したり、ろ過バクテリアにダメージを与えたりすることもあるため、表面の汚れを定期的に取り除く程度に留めるのがコツです。
ブラックアウトや自然除去との併用で再発を防ぐ
薬剤使用後の水槽では、環境が不安定なため藍藻が再発しやすい状態です。この時期に、遮光(ブラックアウト)やこまめな物理除去を併用することで、再発のリスクを低減できます。
薬剤で弱った藍藻の残党や、新たに発生しようとする藍藻の勢いを、環境的なアプローチで抑え込むためです。
例えば、薬剤使用後の大量換水を行った後、まだ水槽環境が安定しない時期(ろ過バクテリアが回復するまでの1~2週間)に、あえて数日間(3日~1週間程度)のブラックアウト(水槽を毛布などで覆い、完全に光を遮断する)を行う方法があります。これは、光合成に依存する藍藻の活動を停止させ、水草よりも優位に立たせないようにする狙いです。
前述の通り、ブラックアウトは水草にも負担をかけますが、薬剤使用後の不安定な時期に、再発の芽を徹底的に摘むための一つの手段として考えられます。
まとめ:グリーンFゴールドで藍藻は駆除できる!ただし最後の手段
水槽に広がる藍藻は、コケとの違いを理解することが対策の第一歩です。藍藻は細菌であるため、グリーンFゴールド(顆粒タイプ)の成分と作用の仕組みが効果的に働き、実際の除去事例でもその効果が示されています。
ただし、液体タイプと顆粒タイプの違いには注意が必要で、藍藻駆除には顆粒タイプを選ばなくてはなりません。オキシドールやフィトンギットとの違いは、局所的か全体的かという点にあります。
効果的な使用方法として、量・期間・手順を守ることが何よりも大切です。特に24時間後の大量換水は、使用中にやってはいけないこと(換水を怠る)を避けるために必須です。魚・エビ・水草に与える影響もゼロではなく、特に浮草やエビには注意が求められます。他の薬剤との併用は危険であり、行うべきではありません。
薬剤を使わずに安全に藍藻を抑える代替方法として、物理除去や水流の改善も検討すべきです。使用後の水換えとフィルター清掃のタイミングにも配慮し、ろ過バクテリアの回復を待ちましょう。
結局のところ、藍藻が発生する主な原因は、水流不足・富栄養化・光過多にあります。これを解決するために、照明時間と水換え頻度の見直し、エアレーションと水流で酸素を保つコツの実践、底砂やレイアウトの清掃が予防につながります。ブラックアウトや自然除去との併用で再発を防ぐことも、長期的な維持には有効です。
この記事で解説した重要なポイントを以下にまとめます。
- 藍藻はコケではなく「シアノバクテリア」という細菌であり、グリーンFゴールド顆粒の抗菌成分が効く
- 使用は「24時間」を目安とし、その後必ず「8割以上の大量換水」を行う
- ろ過バクテリアや一部の水草(特に浮草)、エビ類にダメージを与えるリスクがある
- 藍藻が局所的ならオキシドール、全体に蔓延したら最後の手段としてグリーンFゴールドを検討する
- 駆除後も「水流の改善」「富栄養化の防止」など根本原因を解決しないと再発しやすい
以上の点を踏まえると、グリーンFゴールドで藍藻は駆除できると言えます。ただし、それは水槽環境に大きな影響を与える強力な手段であり、まずは物理除去や環境改善といった代替方法を試し、それでも解決しない場合の「最後の手段」として慎重に用いるべきです。


